成分によって違いはあるの?シャンプーの3つの系統とは

2021.04.27 ヘアケア
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ヘアケアの基本となる「シャンプー」。
トリートメントなどのケア用品は、頭皮と毛髪の汚れをしっかり落としてからでなければ効果を発揮できません。
シャンプーは大きくわけて3つの系統がありますが、ご自分の使っているシャンプーがどの系統か正確にご存じでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットを改めて認識してみましょう。

シャンプーは洗浄成分によって3つに分けられる

通常販売されているシャンプーのほとんどは3つの系統に分けられます。
それはメインで使われている洗浄成分によって決まります。

  1. 高級アルコール系シャンプー
  2. アミノ酸シャンプー
  3. 石けんシャンプー

シャンプーの役割を考えてみよう

シャンプーの3系統を詳しく説明する前に、シャンプーの役割について考えてみましょう。
シャンプーにはおおまかに以下の役割が求められます。

  1. 選択洗浄性に優れていること
    髪や頭皮の汚れを落とし、皮ふの水分や必要な皮脂はとりすぎないこと
  2. きめ細かな泡立ちがあること
    髪の摩擦軽減、汚れを絡めとる効果のアップ、洗浄成分を行きわたらせるために必要な泡立ちがあること
  3. すすぎやすいこと
    髪にシャンプーが残らないこと、髪が絡まりにくいこと
  4. ツヤやまとまりやすさ
    いわゆるコンディショニング効果をシャンプーだけでもある程度実現できること
  5. 低刺激性
    頭皮や髪に優しいこと、目に入ってもしみにくいことが理想

洗浄成分によって得意なことが違う

前述したシャンプーの役割ですが、これらすべてを叶えてくれる夢のようなシャンプーは残念ながらありません。
洗浄成分によって得意なことが違い、メリットとデメリットがあるのです。
「洗浄力」「低刺激性」「泡立ちのよさ」など、どの効果を最優先するかで系統が分かれます。
次の章で詳しく解説しましょう。

3つの系統と見分け方

シャンプーの役割を理解できたところで、洗浄成分別の3つの系統それぞれの特徴、見分け方をご紹介します。
特に見分け方は、シャンプーボトルに「〇〇系」と書いてあるわけではありませんから、配合された成分や値段などで判断します。

市販の90%を占める「高級アルコール系シャンプー」

特にこだわりなく店頭で販売されているシャンプーを購入する場合、そのほとんどが「高級アルコール系シャンプー」でしょう。
名前の由来は、使われている石油系の洗浄成分。
アルコール分子中の炭素が6個以上あるものを高級アルコール、それより少ないものを低級アルコールと呼ぶことからつけられた通称です。

非常に有名な成分は以下の3つ。これが含まれていたら高級アルコール系と思ってまず間違いありません。

  1. ラウリル硫酸ナトリウム
  2. ラウレス硫酸ナトリウム
  3. ラウレス硫酸アンモニウム

また原価が非常に安いため、1000円以下で購入できるものはこの系統。
流通量としては市販の90%以上にあたります。
安価で洗浄力が強いので普段使いのシャンプーとして安定した効果を発揮してくれますが、必要な皮脂まで奪って乾燥することがあるので注意が必要です。

メリット

  • 入手しやすく安価である
  • 泡立ちが良い
  • 洗浄力が高い

デメリット

  • 皮ふへの刺激が強い
  • 髪の状態によっては傷みが増す

美容院専売品に多い「アミノ酸シャンプー」

市販品でも髪や地肌に優しいことをうたった商品は「アミノ酸系」とパッケージに書かれていることがあります。
美容院などの専売品はほぼアミノ酸系。カラーやパーマを施した髪にはアミノ酸シャンプーがおすすめされています。
洗浄成分が高級アルコールにかわり、アミノ酸という成分主体で作られています。
特徴は刺激性が少なく、敏感肌や頭皮が乾燥気味の人に向いていること。
そして原価が高いことです。
サロン専売品が市販品に比べて鋼価格なのは、アミノ酸シャンプーの原価が高いからなのです。

メリット

  • 刺激が少ない
  • 髪に優しく傷みにくい

デメリット

  • 価格が高い
  • 洗浄力が弱い
  • 泡立ちがやや悪い

昔ながらの成分「石けんシャンプー」

石けんシャンプーは探さなければ変えないほど珍しいシャンプーですが、石けん成分にこだわる根強いファンがいます。
昔はほとんどがこの石けんシャンプーで、長い歴史があります。
昔ながらの固形の他、パウダー状・液状・泡状などさまざまな改良がされています。
オイリー肌の人など皮脂をしっかりとりたい人にはいいのですが、乾燥肌の人には皮脂を取りすぎてしまうので不向きでしょう。
洗いあがりがアルカリ性にかたむき、髪がキシキシすることがあります。

メリット

  • 皮脂汚れに強く洗浄力が非常に高い
  • 髪そのものを傷めることはない
  • シンプルな配合で添加物が少ない

デメリット

  • 洗いあがりの髪がごわついて摩擦が強い
  • 頭皮が乾燥する
  • 泡立ちが悪い

髪質やなりたいヘアスタイルによってシャンプーを選ぼう

それぞれの洗浄成分の特徴を知れば、自分に最適なシャンプーが分かります。
髪質、なりたいヘアスタイルなど、今の自分にいちばんむいている系統を選んで下さいね。

細い、絡まる、ゴワゴワする…髪質に合わせよう

髪の毛を傷める成分が入っていなくても、摩擦が強ければ結局髪が傷むことになります。

・高級アルコール系
洗浄力が高く髪が絡まるのを防ぐ成分も入っているので、健康毛で毛が太い人むき

・アミノ酸系
細い髪やいわゆる「ねこっ毛」など、フワフワした絡まりやすい髪質むき
ただし地肌がオイリーな人は洗浄力が足りずに洗い不足になる可能性がある

・石けん系
洗浄力が高いのでオイリー肌むき、添加物などが気になる人にもシンプル配合なのでおすすめ
乾燥肌の人、極端に髪が傷んでいる人にはむかない

整髪剤やパーマやカラーも考慮して

洗浄力が優しいシャンプーは髪に優しい反面、ワックスやジェルなどの整髪剤を落としきることができません。
普段から整髪剤でしっかりしたヘアスタイルを作る人は高級アルコール系、石けん系がおすすめです。
パーマやカラーを繰り返している髪の場合、色やカールのもちを考慮するとアミノ酸系がおすすめでしょう。
アルカリ性に傾いた髪質を弱酸性に戻す必要があるので、石けん系を使うのは控えましょう。

シャンプーの後のヘアケアでトリートメントを行きわたらせよう

シャンプーは摩擦を避けつつしっかり洗浄して汚れを落とすことが目的です。
高級アルコール系や石けん系の洗浄力は魅力的ですが、髪の傷みが気になる場合はシャンプーの後のトリートメントが大切です。
摩擦からの保護や油分などを補うためにはトリートメントを意識的に行いましょう。

まとめ

シャンプーは洗浄成分によってかなり特徴が異なりますので、自分の髪質やヘアスタイルに合わせてシャンプーを選んでみましょう。
ただし、意識しなければ市販されているほとんどのシャンプーは「高級アルコール系」です。
どのシャンプーを選んだとしても、一番の目的は髪と頭皮を清潔に洗浄すること。
シャンプーはしっかり汚れを落とすことを目的に、髪の保護や油分の補給はインバス・アウトバス各種トリートメントで補うようにしてくださいね!

商品画像
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