古代ローマ人のお風呂愛がすごい!日本とも共通する「お風呂文化」

2021.06.10 バスタイム
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湯船でゆったりいい気分…こんな贅沢を日頃から味わえるのは、世界中を見渡してもいまや日本だけです。
現在では世界的にシャワーが主流のお風呂文化。
しかし、かつて日本に勝るとも劣らない素晴らしいお風呂文化があった国があります。
それは漫画や映画でも話題になった「古代ローマ帝国」。
このコラムでは、びっくりするほど豪華な古代ローマのお風呂をご紹介致します。

湯船につかる「風呂文化」は特別なもの

お風呂に入る目的で、ストレス解消やリラックスを挙げる日本はとても珍しいのだそうです。
ほとんどの場合お風呂は「体を清潔にする」ためだけのもの。
このため、お風呂を楽しむ文化は日本独自の特別なものとなっています。

お風呂は古代ローマと日本でのみ発展

お風呂には豊富な水源や技術などたくさんの資源が必要です。
そういった条件と人々の暮らしの需要がかみ合ってお風呂文化が発展してきました。
世界的には水は大変貴重ですし、高い建築技術を保有できる国も限られます。
お風呂はシャワーや行水に比べて「贅沢な娯楽」。
世界史をひも解くと、かつての古代ローマと日本でのみ、お風呂に清潔以外の「娯楽」を求めていたようです。

日本はまだ弥生時代!最先端を行く古代ローマのお風呂

古代ローマのお風呂は、ギリシャ時代までさかのぼります。
ギリシャ時代のお風呂は行水に近い冷水浴だったのですが、スポーツジムのような運動場に公衆浴場が併設されていました。
この設備があったのはなんと日本でいう弥生時代!
歴史だけでいけば古代ローマの方が日本よりずっと早くお風呂が発展していたのです。
やがて、時代が古代ローマ時代に移り変わると、初代皇帝アウグストゥス時代から温かなお湯につかる「温浴」スタイルに変化しました。
日本に比べてかなり早い段階からお風呂文化が爛熟していたようです。

どうしてお風呂文化が発展したの?古代ローマと日本の共通点


体を清潔にするためのシャワーや行水だけでなく、癒しや娯楽を伴う独特なお風呂文化。
古代ローマと日本だけで発展したのには、共通の理由があるようです。

「清潔」と「健康」。お風呂が重要な医療行為だった

日本では古くから「湯治」という言葉が表すとおり、温泉に入ることが民間療法の一環でした。
これと同様に、古代ローマではお風呂に入る行為を健康法として位置付けていたようです。
「健全な精神は健康な肉体に宿る」という考え方があり、体を壮健に保つことが生きる意味だと考えられていました。
日本では入浴自体が健康増進法でしたが、古代ローマでは運動と入浴が欠かせないセットになっています。
そのほか、「旅の疲れを癒す」「病後の回復」「ダイエット」「消化促進」など、さまざまな目的のために入浴が利用されていました。
特定の病気を発汗によって治療する入浴療法なども提唱されていたようです。
日本でも古代ローマでも、入浴が日常生活に欠かせない健康法として愛されていたことが分かります。

ポイントは「上下水道」と「建築技術」

日本は有数の温泉大国で、山中でも側や湖が豊富。
お風呂に必要な水源確保には事欠きません。
対する古代ローマは、どちらかといえば水源から遠い場合が多かったようです。
これをカバーしたのが高い建築技術!
古代ローマの建築は歴史的にも有名で、素晴らしい上下水道が町中に張り巡らされていました。
また、お湯を沸かすためのボイラー室や各温泉へお湯を供給するためのパイプなど、建築技術を駆使した公衆浴場が作られました。
日本では一般家庭に普通に浴室が作られていますが、これも上下水道の整備と高い建築技術が必要なことです。
こういった設備があってこそ、お風呂文化が発展したのです。

古代ローマのお風呂文化は戦争で廃れた

今のイタリアはシャワー浴が主流で、古代ローマ時代に見られたようなお風呂文化はまったく残っていません。
これは高い技術で作られた建築物が戦争で破壊されてしまったためです。
公衆浴場の維持には安定した政情と莫大な資金がかかったため、戦争で一度設備が壊されると再建築や維持することが難しかったようです。
現代まで温泉文化が残り、さらに各家庭で入浴することができる日本は、とても贅沢で幸せな国なのです。

古代ローマのお風呂は一大娯楽施設!

古代ローマでは入浴は各家庭で入るスタイルではなく、毎日通う「温泉施設型」。
まるでテーマパークのような、日本でいう温泉街のような設備がひとつの施設に凝縮していました。

まるで日本の温泉街!運動場や娯楽が充実

例えば図書館や劇場に近い設備、マッサージや垢すりのための部屋、レストランなどなど…。
古代ローマの浴場には驚くほどの娯楽が詰め込まれていたようです。
古代ローマの代表である「テルマエ浴場」には、理髪店・ダンスホール・売店までありました。
中でも力を入れていたのはスポーツ施設。
通常の体育館のほかにレスリング場が併設されており、入口にある中庭も散歩や運動するのに十分な広さがありました。
市民の議論や政治討論の場としても活用されていたので、一大社交場としての役割が強かったようです。
今でも日本では温泉旅行に行くと非日常気分を味わえますが、古代ローマは毎日が楽しい温泉旅行気分だったのかもしれませんね!

心地よく過ごすための工夫がいっぱい

脱衣所にはボイラーで温められた暖気が通る設計で、衣服を脱ぐ間に寒くないように作られています。
ボイラーは高温・中温・低温と分かれて供給できる仕組みで、床暖房や室内暖房に回され、湯船のお湯が冷めにくく冬でも裸で室内を移動できたというから驚きですね。
お風呂は水風呂から微温浴、高温浴、ミストサウナや垢すり専用室まで用意されています。
風呂上りの休憩所やサウナ、給水所まで、今の日本の温泉施設と同じような工夫がたくさんされていました。

温泉はやっぱり特別だった

古代ローマと日本の浴場の大きな違いは、その水源です。
日本はわざわざ火をたかなくても温泉として温かいお湯が湧き出ている場合が多かったのですが、古代ローマではボイラーで湯を沸かす必要がありました。
これは高い建築技術でカバーできていたものの、水質でいえばただの水です。
これに対して温泉は療養法として特別視されており、貴重な入浴法として利用されていました。
実際に入浴はさら湯よりミネラル成分が溶け込んだ湯の方が湯冷めしにくく、疲労回復効果も見込めます。
戦争で傷ついた体を癒すために活用されていたようで、良質な温泉が湧く土地は特別な浴場が作られるなど、古代ローマでも重宝されていました。

まとめ

何気なく入っているお風呂ですが、世界史を眺めてみると、日本で今でもお風呂文化が残っていることはとても貴重なことなのです。
たまには古代ローマに思いをはせて、湯船でのゆったりした入浴を楽しんでみましょう。
おすすめは天然ミネラルが凝縮したバスソルトを使うこと!
太古に結晶化した岩塩で入浴すれば、古代ローマの気分を味わえるかもしれませんよ。

商品画像
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タイプ バスソルト バスソルト バスソルト
内容量 500g 500g 500g
販売価格 4,180円(税込) 4,180円(税込) 4,180円(税込)
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販売価格 275円(税込) 275円(税込) 275円(税込)
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